- 作業療法士の給料は今後どうなる?
- 年収を上げる方法ってないの?
「これからも作業療法士として働きたい」と思ったときに、切って離せないのが「お金」の問題ですよね。
結論から言いますと、作業療法士の給料は年齢とともに少しずつ上がっていきます。
また、以下の理由から作業療法士の将来性は十分にあり、長くにわたって活躍できる仕事だといえるでしょう。
- 高齢化社会にともなって需要が増える
- 活躍の場所が今以上に広がる
- AIは精神面のケアまで対応していない
とはいえ、給料を上げるためには「求められる作業療法士になる」ことが大切。
そのためには、以下のような行動をとりましょう。
- 病院で経験を積む
- コミュニケーション能力を身につける
- 資格を取得する
- 今の職場で数年働く
- 年収を上げられる職場に転職する
この記事を書いた僕の妻も作業療法士。
新卒で入職した病院に約3年間勤めたあとデイサービスに転職し、年収を50万円以上あげることに成功しました。
この記事では、そんな経験にもとづいて作業療法士の今後の給料と将来性、年収を上げることについて徹底解説します。
最後まで読むと、今日から取るべき行動がわかりますよ!
後藤迅斗(じんと)
- 上司からパワハラ→うつ病→復活5年目
- X(Twitter):フォロワー1.2万人
- メンタル心理カウンセラー資格所持
- オンライン相談で120人以上の悩み解決
- 妻は作業療法士で転職経験あり
作業療法士の給料は今後どうなる?
最初に紹介したように、作業療法士の今後の給料は年齢とともに上がります。
というのも、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によりますと、作業療法士における年齢別の平均年収は以下のように増えるためです。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20歳〜24歳 | 342万円 |
25歳〜29歳 | 387万円 |
30歳〜34歳 | 421万円 |
35歳〜39歳 | 458万円 |
40歳〜44歳 | 471万円 |
45歳〜49歳 | 505万円 |
50歳〜54歳 | 497万円 |
55歳〜59歳 | 589万円 |
60歳〜64歳 | 524万円 |
60歳以上は再雇用の人も多く年収は下がりますが、それ以外は10万円以上年収が下がる年代はありません。
そのため、経験年数が増えるほど給料は上がっていくといえるでしょう。
また、作業療法士全体での平均年収ですが、以下のようにわずかながら年々増加しています。
西暦 | 平均年収 |
---|---|
2017年 | 405万円 |
2018年 | 408万円 |
2019年 | 409万円 |
2020年 | 419万円 |
2021年 | 427万円 |
2022年 | 432万円 |
「いきなり平均年収500万円!」というのは難しいですが、次に紹介するような「需要の高さ」ゆえに、少しずつ年収が上がるのも期待できますね。
作業療法士は今後も安定している!将来性があるといえる理由
作業療法士の将来性があるといえる理由は、以下の3つ。
- 高齢化社会にともなって需要が増える
- 活躍の場所が今以上に広がる
- AIは精神面のケアまで対応していない
詳しくみていきましょう。
理由①:高齢化社会にともなって需要が増える
2024年現在、日本の人口のうち65歳以上の割合は29.3%。
今後さらに割合が高くなるうえに、今の65歳も10年後には75歳になり、作業療法士のお世話になる機会が増えるでしょう。
また、作業療法士の試験に新たに合格する人数は年に5,000人前後ですが、定年退職や作業療法士以外への転職をする人も一定数います。
転職サイトの「PTOTSTワーカー」で、2024年11月時点で約17,000件の求人が公開されていることからも、飽和状態になることは考えにくいといえますね。
理由②:活躍の場所が今以上に広がる
作業療法士の活躍の場ですが、今後さらに広がります。
というのも、これまで「甘え」といったような「偏見の目」を持たれがちだった、精神障害や発達障害への支援が増えたためです。
加えて、身体のリハビリは数週間〜数ヶ月なのに対し、精神障害や発達障害への支援は数年単位で行われるもの。
心の拠り所になれるような作業療法士が求められる機会は、今後ますます増えるでしょう。
理由③:AIは精神面のケアまで対応していない
「作業療法士の将来性がない」と一部で言われる理由として「AIに仕事を取られる」というものがあります。
しかし、「作業療法士はAIに取られにくい仕事」といえます。
というのも、作業療法士は身体だけでなく精神的なケアも行なっており、精神的なケアはAIが行えない分野だからです。
実際、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン氏のレポートでは、「2030年までに無くならない仕事ランキング」の第6位に作業療法士がランクインしています。
「データ収集」などでAIを活用する場面は出てくると考えられますが、「AIに仕事を奪われる」という心配はしなくていいでしょう。
作業療法士が今後の給料を上げるためにできる5つの行動
最後に、作業療法士が今後の給料を上げるためにできる5つの行動を紹介します。
- 病院で経験を積む
- コミュニケーション能力を身につける
- 資格を取得する
- 今の職場で数年働く
- 年収を上げられる職場に転職する
行動①:病院で経験を積む
作業療法士でステップアップしたいなら、以下の理由から病院勤務がおすすめです。
- さまざまな症例のリハビリを経験できる
- 作業療法士以外の職種の人と連携して仕事を進められる
- 教育体制が整っている
しんどいことも多いですが、病院で得られた経験は将来間違いなくプラスになるでしょう。
特に、訪問リハビリのような「稼げるひとり職場」で活躍したい人におすすめです。
行動②:コミュニケーション能力を身につける
作業療法士として長く活躍するためには、コミュニケーション能力が大切です。
とはいえ、「飲み会で場を盛り上げるようなコミュニケーション能力」ではありません。
「相手の立場に立って要望をくみ取り、それに合った方法を提案し実行する能力」のことです。
こうした「心の通ったリハビリ」はAIにはマネできませんし、長きにわたって求められる作業療法士になるために大切なポイントだといえるでしょう。
「あなたとならリハビリを頑張れる」と思ってもらえたら最強です!
行動③:資格を取得する
作業療法士の資格だけでももちろん活躍できますが、さらに貴重な人材を目指すのであれば「専門資格の取得」もおすすめです。
具体的には……
- 専門作業療法士
- 認定作業療法士
- 認知症ケア専門士
- 呼吸ケア指導士(初級・上級)
- 心臓リハビリテーション指導士
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 福祉住環境コーディネーター
「資格さえ取れば生き残れる」というわけではありませんが、スキルがあるという証明になるため、転職でライバルと差をつけられるでしょう。
あなたの目指したい方向にマッチした資格なら、なお良いです!
行動④:今の職場で数年働く
もしこれを見ているあなたが就職や転職をして1年未満であれば、まずは今の職場で数年働きましょう。
というのも、勤続年数が増えるほど年収は上がりますし、できる仕事の幅も広がるからです。
また、長く勤めて管理職を任されることになれば、年収600万円超えも実現可能です。
以下のように「相当やばい職場」でなければ、今の職場でじっくり経験を積みましょう。
- パワハラ、セクハラの被害を受けている
- 仕事が多すぎる、もしくは仕事がない
- 休みが週に1回しかなく、有給も取れない
ちなみに、妻の転職理由の1つが「入院患者が減って仕事がなくなった」ことでした。毎日「つまらない」と悩んでましたね。
行動⑤:給料を上げられる職場に転職する
ある程度今の職場で経験を重ねたのであれば、「給料を上げられる職場に転職する」のも1つの方法です。
具体的には、以下のようなもの。
- 同じ職場で、今より待遇の良いところに転職する
- 管理職として働ける職場に転職する
- 訪問リハビリステーションに転職する
より良い環境に身を置き、経験年数を重ねることで、今の職場にそのままいるよりも年収が上がるかもしれません。
この機会に、ぜひ他の職場もチェックしてみましょう。
そして、もし「転職活動をしたい」と思うのであれば、「PTOTSTワーカー」の利用がおすすめです。
- 「年収600万円以上」の条件で絞り込み検索できる
- 公開求人はもちろん、アドバイザーから非公開求人を紹介してもらえる
- リハビリ専門職に特化した転職サイトゆえに、きめ細かやかなサポートを受けられる
僕の妻もPTOTSTワーカーで転職先を決めており、とても満足しています。
特に「アドバイザーがOT出身だからこそできる、寄り添ったサポートが良かった」と言っていました。
無料で利用できますので、気になった方は公式サイトを見てみてくださいね!
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まとめ:作業療法士の今後の給料は年齢とともに上がる
この記事では作業療法士の今後の給料と将来性、年収を上げるための行動について解説しました。
【結論】作業療法士の今後の給料は年齢とともに上がる
作業療法士は将来性があるといえる理由
- 高齢化社会にともなって需要が増える
- 活躍の場所が今以上に広がる
- AIは精神面のケアまで対応していない
作業療法士が今後の給料を上げるための行動
- 病院で経験を積む
- コミュニケーション能力を身につける
- 資格を取得する
- 今の職場で数年働く
- 年収を上げられる職場に転職する
作業療法士の今後の給料は大きく上がるとはいえないものの、需要の増加とともに少しずつ上がるといえます。
この記事で紹介したような行動を取り、長く活躍できる作業療法士を目指しましょう!
そのうえで「転職しよう」と感じたら、ぜひPTOTSTワーカーを活用くださいね!
この記事があなたにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!