人間関係が原因で退職したい思うのは、自分が甘えてるだけ?
こう悩んで、いまいち転職に踏み出せない人もいるのではないでしょうか?
結論から言いますと、人間関係が原因で退職したいと思うのは甘えではありません。
特に以下の5つのケースは、辞めることをおすすめしたいです。
- パワハラやセクハラを受けている
- 飲み会や休日のイベントが多く、参加を強要される
- 嫌がらせやいじめの被害にあっている
- ほぼ全員の同僚と話が合わない
- すでに心身ともに限界が近い
そう言えるのも、この記事を書いた僕自身が、新卒時代の上司からパワハラを受けてうつ病に。
1年近く働けず、転職先も決まらなくて絶望した経験があります。
しかしながら、辞める前にできる対処法も3つあります。
- 上司の上司に相談する
- 仕事以外で居場所を作る
- 辞める前に転職活動をする
この記事で詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
後藤迅斗(じんと)
- 上司からパワハラ→うつ病→復活5年目
- X(Twitter):フォロワー1.2万人
- メンタル心理カウンセラー資格所持
- オンライン相談で120人以上の悩み解決
- 妻は作業療法士で転職経験あり
人間関係が原因で退職するのが甘えと自分で感じる理由
早速ですが、人間関係が原因で退職するのが甘えと自分で感じる理由は、主に以下の2つです。
- 転職しても変わらないと感じる
- 「自分のせいだ」と思い込んでいる
詳しくみていきましょう。
理由①:転職しても変わらないと感じる
人間関係の悩みは、どの職場でもつきものだよ。
このような言葉をかけられたことで「自分が甘えているのではないか」と感じるかもしれません。
たしかに、人間関係の悩みを「ゼロ」にするのは難しいでしょう。
しかし、転職によって人間関係の悩みを「減らす」ことは可能です。
例えるなら、アウトドア派の集まりに行きしんどい思いをしていたインドア派の人が、同じインドア派が多い環境に変えることで生きやすくなるようなもの。
日本には何万もの会社がありますので、自分に合う人と一緒に成果を出せる環境はきっとありますよ。
理由②:自分のせいだと思い込んでいる
パワハラやセクハラ、社内いじめなどの被害にあっていると「自分が悪い」と思ってしまいがちです。
僕もそのうちのひとり。
「無能な自分が悪い」と思い、日曜の夕方には「今週はどうしたら上司に怒られないか」ばかり考えてました。
これには下のような「学習性無力感」という専門用語もあるほどです。
学習性無力感とは、努力しても思ったような結果が得られない状況に長期間置かれることで、抵抗することを諦めてしまう状態のことです。学習性無力感の概念は、1967年、米国の心理学者であるマーティン・セリグマンが発表しました。
引用元:カオナビ
ですが、パワハラやセクハラはやった側が悪いですし、社内いじめや仲間はずれは大人がすることではありません。
あなたは決して甘えじゃないですので、どうか自分を責めすぎないでくださいね。
人間関係が原因で退職するのが甘えじゃない5つのケース
先ほど紹介したように、人間関係が原因で退職するのは決して甘えではありません。
特に以下5つのいずれかに当てはまるのであれば、退職を視野に入れてほしいです。
- パワハラやセクハラを受けている
- 飲み会や休日のイベントが多く、参加を強要される
- 嫌がらせやいじめの被害にあっている
- ほぼ全員の同僚と話が合わない
- すでに心身ともに限界が近い
1つずつ詳しく解説しますね。
ケース①:パワハラやセクハラを受けている
パワハラやセクハラを受け続けると、自分を責めるようになります。
仕事の目的が「上司に怒られないか」となり、業務内容が好きだとしても「嫌い」に変わるかもしれません。
次の章で紹介する「上司の上司に相談する」という方法で配置換えや異動がなければ、体調を崩す前に離れることをおすすめします。
ケース②:飲み会やイベントが多く、参加を強要される
毎週のように飲み会や休日のイベントがあると、実質「仕事」と変わりません。
もちろんそれが楽しければいいのですが……この記事にたどり着いたということは「つらい」「しんどい」と感じているのではないでしょうか。
それでいて以下のような場合は、退職を考えるのも無理はないでしょう。
- 飲み会マナーに厳しすぎて気疲れする
- 上司や経営者をヨイショしなければならない
- イベントに参加しないと評価が下がる
こういった職場や会社は、同調圧力が強めなのでなおしんどいですね。
ケース③:嫌がらせやいじめの被害にあっている
パワハラやセクハラのように「特定の人から」の攻撃ではなく、チームや職場全体からの攻撃も早めの退職がおすすめします。
- 話しかけても無視される
- 雑務をすべて押し付ける
- まったく仕事を与えない
- いじめに近い「イジリ」が毎日続く
このような状況が続くと、パワハラやセクハラと同じく「自分がココでなじめないのが悪い」と責めるようになりますからね。
ケース④:ほぼ全員の同僚と話が合わない
嫌がらせやいじめを受けていなくても、「ほぼ全員の同僚と話が合わない」のはしんどいものです。
仕事や悩みをひとりで抱え込むことになり、いつしか「食欲がわかない」「お風呂に入れない」といったように生活の基本が崩れるから。
それでいて、地元を離れて就職し、相談できる友達がいないとなおさらのこと。
少しずつあなたが壊れていくことに気づかず、最後に紹介する「限界が近い」ケースすら見過ごすかもしれませんから。
話題になった「若者の孤独死」なんかがこれですね。
ケース⑤:すでに心身ともに限界が近い
人間関係で苦しみ、すでに心身ともに限界が近い場合は今すぐにでも離れてほしいです。
今の環境に居続けても、ますます悪化するだけですから。
僕がうつ病になる直前も、医者や転職エージェントに「もう少し頑張ってみます」と言って倒れました。
特に以下のような行動がないかどうか、1度チェックしてみてくださいね。
- すぐに眠れない
- 早朝、深夜に目が覚める
- 音がしんどい
- 感情がなくなる
人間関係が原因で退職する前にできる3つのこと
とはいえ、甘えでないからといって、人間関係が原因でいきなり退職するのはおすすめできません。
以下の3つの行動のうち、自分にできそうなものから始めることをおすすめします。
- 上司の上司に相談する
- 仕事以外で居場所を作る
- 辞める前に転職活動をする
できること①:上司の上司に相談する
パワハラやセクハラを受けている場合は、まず上司の上司に相談しましょう。
上司に注意してくれたり、配置換えを行ってくれたりするかもしれません。
また、半年もしくは1年に1度、今後のキャリアや仕事について聞かれる機会があるでしょう。
そのときに「このような仕事をしてみたい」という前向きな思いを伝えると、希望が通るかもしれませんよ!
とはいえ、聞き入れてくれなかったり、上司以外の人とも合わなかったりする場合は別です。
2つ目以降の行動に移りましょう。
できること②:仕事以外で居場所を作る
仕事以外で居場所があれば、職場の人を「仕事上だけの人間関係」と割り切りやすいです。
「この会社でなじめなければ人生終わり」と思い詰めなくても済み、心の平穏を保てるでしょう。
- 趣味
- 習い事
- 行きつけの店
- 勉強会、資格スクール
- ボランティア活動
上のなかから、興味あるものにチャレンジしてみてくださいね。
心の安定はもちろん、いろんな人の話を聞くことで視野が広がるかも。
できること③:辞める前に転職活動をする
もし転職活動をするのであれば「辞める前」がおすすめです。
というのも、失業給付は2ヶ月前後受け取ることができず、お金に対する焦りからますますしんどくなるためです。
焦って就職先を決め、ブラック企業に入ったりとか……。
こうした負のループに陥らないためにも、転職する前の退職はできる限り避けましょう。
とはいえ
家に帰ったらぐったりだし、そんな余裕ないよ……
と思うかもしれません。
そんなあなたにおすすめしたいのが、「転職エージェントの活用」です。
- 希望する条件をもとに、転職サイトには公開されていない「非公開求人」を紹介してくれる
- 書類の添削や面接対策など、転職で内定をもらうためのコツを教えてもらえる
- 入社日や年収といった「企業との交渉」も、あなたの代わりに行なってくれる
つまり、「忙しいあなたの転職をサポートする心強い味方」だといえます。
なかでも、薬剤師・作業療法士の人におすすめの転職エージェントについて下の記事で紹介しています。
この機会にぜひ、チェックしてみてくださいね!
人間関係が原因で退職するのが甘えかと悩む人からよくある質問
最後に、人間関係が原因で退職するのが甘えかどうか悩む人からよくある質問にお答えしました。
まとめ:人間関係が原因で退職するのは甘えじゃない
この記事では、人間関係が原因で退職するのが甘えと感じる理由と辞めたほうがいいケースについて解説しました。
人間関係が原因で退職するのが甘えだと自分で感じる理由
- 転職しても変わらないと感じる
- 「自分のせいだ」と思い込んでいる
人間関係が原因で退職したほうがいいケース
- パワハラやセクハラを受けている
- 飲み会や休日のイベントが多く、参加を強要される
- 嫌がらせやいじめの被害にあっている
- ほぼ全員の同僚と話が合わない
- すでに心身ともに限界が近い
人間関係が原因で退職する前にしておきたいこと
- 上司の上司に相談する
- 仕事以外で居場所を作る
- 辞める前に転職活動をする
人間関係が原因での退職は、決して甘えではありません。
特に「退職したほうがいいケース」に1つでも当てはまるのであれば、離れるための行動を早めにとりましょう。
僕みたいになってほしくないと、心の底から思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!