- 精神科作業療法士が向いているのってどんな人?
- どうやったらなれるのか知りたい
精神科作業療法士に興味があっても、自分が向いているのかわからなければ不安になりますよね。
結論から言いますと、精神科作業療法士は以下のような人に向いています。
- 粘り強い人
- 柔軟性がある人
- ポジティブな人
- 管理が得意な人
- 感情移入しない人
作業療法士の妻に聞いたところ、「『感情移入しないかどうか』が1番大切」とのこと。
患者さんのつらい気持ちに引っ張られてしまい、しんどくなる人も多いのだとか。
とはいえ、以下のような場面を筆頭にやりがいも大きなもの。
- 問題を解決できたとき
- 患者さんが自信を取り戻したとき
正解がなく難しい精神分野だからこそ、うまくいったときは本当に嬉しくなるでしょう。
この記事では、そんな精神科作業療法士が向いている人はもちろん、やりがいやきつい場面、なるまでの流れについて解説します。
最後まで読むと、精神科作業療法士があなたと合っているかどうかわかりますよ!
後藤迅斗(じんと)
- 上司からパワハラ→うつ病→復活5年目
- X(Twitter):フォロワー1.2万人
- メンタル心理カウンセラー資格所持
- オンライン相談で120人以上の悩み解決
- 妻は作業療法士で転職経験あり
精神科作業療法士が向いている人の特徴
最初に紹介したように、精神科作業療法士が向いている人の特徴は以下の通り。
- 粘り強い人
- 柔軟性がある人
- ポジティブな人
- 管理が得意な人
- 感情移入しない人
詳しくみていきましょう。
向いている人①:粘り強い人
精神科の作業療法士は、ひとりの患者さんに数ヶ月〜数年向き合う必要があります。
というのも、統合失調症やうつ病、アルコール依存症などは数週間で回復するものではないためです。
僕もうつ病経験者ですが、社会復帰まで1年近くかかりました。これでも早いほうみたいです。
また、「体調の波」が発生しやすく、「昨日まで調子が良かったのに、今日は調子が悪い」ということもよくあります。
そんなときでも粘り強く患者さんとしっかり向き合えるような人であれば、回復したときに患者さんから大感謝されるでしょう。
向いている人②:柔軟性がある人
精神分野のリハビリは、正解がないと言われています。
というのも、身体のリハビリと違って目に見えるものではなく、かつ一人ひとりで症状や特性が異なるためです。
例えば「うつ病の人が社会復帰に向けてリハビリを行う」という場合でも、以下のように不安要素は人それぞれ。
- 安定して働けるか不安
- またパワハラを受けないか不安
だからこそ、「その人に合わせて柔軟なリハビリを行う」ことが他の分野以上に求められます。
よって、「柔軟に行動することが苦に感じない」という人は、精神科の作業療法士が合っているといえるでしょう。
向いている人③:ポジティブな人
精神科でリハビリを受けようとする患者さんは、前を向いて頑張っています。
ときには不安に押しつぶされてネガティブになることはありますが、あなたがポジティブなエネルギーを与えることで、また前向きに取り組んでくれるでしょう。
太陽のように温かく寄り添ってくれる。そんな人だと安心してリハビリできますね。
加えて、患者さんが治療や訓練を拒否したり、ときには暴言や暴力を受けたりすることもあります。
そんなときでも引きずりすぎず、切り替えてリハビリを続けられる人が向いていますね。
向いている人④:管理が得意な人
精神科の作業療法士には「管理能力」も大切なスキルです。
というのも、リハビリの途中で自傷行為や異食行動などを行うケースもあり、管理の不行き届きが命につながる可能性があるから。
これらを防ぐために、ボールペンやハサミなどの細かな物品の管理にも気を配る必要があります。
仕事中はもちろんのこと、「家のものの管理をこまめに行う人」には、精神科作業療法士が向いているといえますね。
向いている人⑤:感情移入しない人
妻が最も重要と言っていたのは、この「感情移入しない人」です。
リハビリを進めるにあたり、「これまでのつらかったこと」や「今しんどいこと」を患者さんが話すことがあります。
共感してもらえるのは、患者さんにとって嬉しいこと。
ですが、感情移入が入ってしまうと一緒に共倒れ……なんてことにもなりかねません。
「自分と他人の境界線をしっかり引けるかどうか」が、精神科作業療法士が向いているかどうかで1番大切なポイントですね。
ちなみに妻は「感情移入してしまうから、精神科の作業療法士は目指さなかった」と言っていました。
精神科作業療法士になってやりがいを感じる場面
続いて、精神科作業療法士になってやりがいを感じる場面を2つ紹介します。
- 問題を解決できたとき
- 患者さんが自信を取り戻したとき
場面①:問題を解決できたとき
精神科に限った話ではありませんが、問題を解決できたときに喜びを感じます。
リハビリ中に暴言を吐かれるなど、しんどい思いをする場面も多いかもしれません。
しかし、そうした苦難を一緒に乗り越えていった先に、患者さんの優しさや笑顔が待っています。
「ありがとう」と言われたときには、人によっては涙が出るほど嬉しく感じるかもしれませんね。
場面②:患者さんが自信を取り戻したとき
身体のリハビリと違って「目に見えにくい」ものですが、リハビリを続けていくうちに、患者さんは自信を取り戻してイキイキとします。
「出会った頃はあんなに元気がなかったのに……」と考えると、感極まるものがあるでしょう。
「数ヶ月〜数年間、日々コミュニケーションをとってきてよかった」と感じた瞬間、また頑張ろうと思えますね。
精神科作業療法士になってきついと感じやすい場面
一方で、精神科作業療法士にはきついと感じやすい場面もあります。
- 正解がなくアプローチが難しい
- 他の職種と対立しやすい
こちらも詳しく紹介します。
場面①:正解がなくアプローチが難しい
「向いている人の特徴」の2つ目でも紹介したように、精神分野のリハビリには正解がありません。
教科書や、以前リハビリに携わった同じ症状の人と同じように行っても、うまくいかないことも多いです。
上司に相談したり、SNSで同じ精神科作業療法士と情報交換したりして、気持ちを和らげましょう。
場面②:他の職種と対立しやすい
精神科以外でもありますが、他の職種との対立はとりわけ多い傾向にあります。
- 効率化を重視し、集団リハビリを強制される
- 独自の文化があり、医師から理不尽な要求をされる
- 患者さんにきつい言葉を言うところを目撃して、指摘すると反感を買う
このような職場だと「きつい」「しんどい」と感じるのも無理はないでしょう。
ガマンし続けると、あなた自身が体調を崩すかもしれません。
職場見学や口コミサイトなどを通じて、「働きやすい職場かどうか」を見極めてから入職しましょう。
向いていると感じた人が精神科作業療法士に転職する流れ
最後に、向いていると感じた人が精神科作業療法士に転職する流れについて紹介します。
- 職場を知る
- 転職サイトに登録する
- アドバイザーのサポートを受ける
①:職場を知る
精神科作業療法士といっても、以下のようにたくさんの職場があります。
- 精神病棟:他職種と連携しながら、入院・通院している患者さんのリハビリを行う
- 精神科のデイケア:社会復帰を目指す患者さんに向けてレクリエーションを行う
- 精神保健福祉センター:精神福祉の相談対応を行う、都道府県ごとの支援機関
- 精神障害者支援センター:自立や社会参加を目指す、市区町村の支援機関
「どの職場で働きたいか」「どのようにサポートしたいか」を考え、目指す姿に合った職場を見つけましょう。
②:転職サイトに登録する
どの職場を目指したいかわかったら、転職サイトに登録しましょう。
このとき「作業療法士に特化した転職サイト」に登録するのがおすすめ。
一般的な転職サイトでは掲載されていない求人も多数ありますし、作業療法士の転職事情に詳しいアドバイザーからのサポートも受けられますよ!
なかでもおすすめしたいのが、求人数が多い以下2つのサイトです。
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気になったサービスがあれば、公式サイトをのぞいてみてくださいね。
③:アドバイザーのサポートを受ける
気になる求人があれば、「問い合わせる」「応募する」を選びましょう。
その後、担当アドバイザーから連絡があり、以下のようなサポートを受けられます。
- キャリアカウンセリング
- 業界や職場の最新情報のシェア
- 書類添削
- 面接対策
- 選考日程や希望条件について職場と交渉
- サイト上で公開されていない求人(非公開求人)の紹介
PTOTSTワーカーを利用した妻も、「元作業療法士のアドバイザーから、親身なサポートを受けられたので安心して活動を進められた」と言っていました。
ぜひ1度、話を聞いてみてくださいね!
精神科作業療法士が向いているか気になる人からよくある質問
精神科作業療法士が向いているか気になる人から、よくある質問をまとめました。
まとめ:精神科作業療法士が向いているならチャレンジしてみよう
この記事では精神科作業療法士が向いている人とやりがい、きつい場面について解説しました。
精神科作業療法士が向いている人
- 粘り強い人
- 柔軟性がある人
- ポジティブな人
- 管理が得意な人
- 感情移入しない人
精神科作業療法士がやりがいを感じる場面
- 問題を解決できたとき
- 患者さんが自信を取り戻したとき
精神科作業療法士がきついと感じる場面
- 正解がなくアプローチが難しい
- 他の職種と対立しやすい
なかでも「感情移入しない人」が、精神科作業療法士として長く活躍するためには大切。
あなたが当てはまるのであれば、ぜひ精神科作業療法士にチャレンジしましょう。
以下のような「作業療法士向けの転職サイト」を活用し、求人を探すところから始めてみてくださいね!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!